ハナタデ (たで科)


上水沿いの残り少なくなった雑木林(保存樹林)にサクラタデではないかと楽しみにしていたが、日照が少ないせいか草丈は伸びず、花穂も短くて淡いピンクの蕾は口を閉じたまま秋彼岸が過ぎてしまった。

駄目かしら・・・と諦めていたある日、花穂にまばらにつけている粟粒大の蕾が一つ二つ開いているではないか!

開花しているとは言え花径は1〜2ミリ。薄暗がりの上に風に揺られてピントが合わない。ちっぽけな花を相手に振り回されてしまった。

ピンボケながら数カット撮り終えて、図鑑やインターネットで検索したところ、サクラタデとは別のハナタデらしい。まったく手の焼ける野草だが、梅の花に似た超ミニの5弁花は憎らしいくらい可愛らしい。

ハナタデは北海道〜九州の山野の湿った林下や林縁に生える一年草で、細長い花穂にまばらに花をつけ、花蓼という名前に似つかわしくない地味なタデ科の仲間とのこと。草丈は30〜60センチになるらしいが、この保存樹林では20センチあまりにしか成長してない。

花期は8〜10月でヤブタデという別名の方が相応しいようだ。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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