ハナニラ (ゆり科)

芽吹き始めた春先の上水の土手でも日当たりのいい場所を選んで、群がり咲いていたハナニラ。

同じ上水堤でも場所によってこの5弁の星型の花は、白一色から薄紫、淡いブルーがかって見えることもある。地質によるものか光線の量によるのだろうか。

南米アルゼンチン原産ユリ科の球根植物で明治時代に移入され、花壇などに植えられたという。花は英名でスプリング・スターフラワーと呼ばれるくらい可憐だが、葉や鱗茎が葱か韮に似た臭気がするので、ハナニラの名前に。丈夫で繁殖力が強いので野生化して広がっているようだ。

しかし多年草なのに花だけでなく、葉も春にしか姿を現わさない植物である。通常は2センチ径ほどの鱗茎として地中で過ごしている。

濃いブルーやピンク系など園芸品種も多く出回っているので、半ば自生化しているハナニラもその色合いや性質を受け継ぎ多様化しているように見える。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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