ハコベ (なでしこ科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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カナリヤの餌に束ねたるはこべかな 子規 |
春の七草の一つのハコベラ、島崎藤村の『千曲川旅情の歌』では「緑なす繁縷(はこべ)は萌えず…」と謳われている。 2月半ばだが4月中旬並みの陽気になった日の午後、上水の陽だまで春の旗手らしく花を咲かせているハコベを見つけた。 植物図鑑によると茎が緑色のミドリハコベもあり、双方を合わせて通常ハコベと称しているそうだ。漢名の「繁縷」は茎が縷(糸)のように繁る外見に由来し、蔓延芽叢(はびこりめむら)が変化して繁縷になったという説もある。 コハコベの花の径は5〜6ミリ、5枚の花びらからなっているが、1枚の花びらが付け根まで二つに深く裂けているので10枚に見える。 ムギ類の栽培とともに渡来した史前帰化植物の1つとされるが、大正時代にヨーロッパから渡来したしたとする説もある。 全国至る所で見られ、人間が食用とするよりはヒヨコや小鳥の餌として使われ、ヒヨコグサあるいはコトリグサの俗称で呼ばれることが多い。英名もチックウィードである。 |
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