ゴンズイ (みつばうつぎ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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秋に赤く熟する木の実の中でもゴンズイの実は衝撃的だった。直径1〜2センチの球状の袋果がパックリ割れて、黒大豆のような種が果皮にくっついている姿にドッキリ! ユーモラスでもあり、怪獣が大口を開いて玉を飲み込もうとしているようにも。真っ赤な袋果の内側は肉感的で、どんな花がこのような実を結ぶのか…実に出会ってから4年目の5月下旬やっと念願のゴンズイ(権萃)の花と対面できた! 想像していたより小さく目立たない花だった。新枝の先に長さ15〜20センチの円錐花序を出し、淡いクリーム色の小花が房咲きになっていた。花径は5ミリ前後で花弁とガク片は5枚。 ゴンズイと言えば小川や沼地にウジャウジャ棲息している魚のゴンズイ(権瑞)に、黒白の縦縞模様をした樹肌が似ているらしい。しかも材が脆くて材として役に立たないので、同じように役に立たない魚のゴンズイの名がつけられたという説も。 関東地方以西の山地に自生する落葉高木で花期5〜6月、果期は9〜11月。別名は実の形から狐の茶袋(きつねのちゃぶくろ)、臭気から黒臭木(くろくさぎ)。実は植物園で人気の高いミッキーマウス(アフリカ原産)の木にも似ている。 |
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