ゲンノジョウコ (ふうろそう科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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うちかがみ げんのしょうこの 花を見る 高浜 虚子 |
処暑を迎えた頃、上水の低木と下草の茂みの間から2輪咲いているこの花が目に付いた。 目をパッチリ開いたような印象が強い。 上水土手では白か白に薄紫の筋の入った種と鮮やかなピンクのゲンノショウコが初秋まで次々に咲いている。 どちらも花の直径は1.5センチくらいで、花びらは5枚、切れ込みの深い葉が対生しており、茎は地を這うように伸びる特徴を備えており、古くから下痢止めの妙薬として使われてきたイメージに反して、花は愛らしく見れば見るほどチャーミングである。 初秋まで咲き続けるので、摘み取る人も時折り見かけるが、根までは抜かないで欲しい。 ゲンノショウコの名前の由来は、小野蘭山が記述した『本草網目啓蒙:1803』に「根苗ともに粉末にして一味用いて痢疾を療するに効あり、故にゲンノショウコと言う」という記述があるそうだ。 そのことから「現に良く効く証拠」と称されるようになり、夏の土用の丑(うし)の日頃になると薬草採りが行われたそうだ。 |
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