ガクアジサイ (ゆきのした科)

入梅間近になると玉川上水の土手でもアジサイの仲間が日ましに蕾を膨らませ、色づいてくる。

房総・三浦・伊豆半島・伊豆諸島・小笠原等の沿海地に自生するという日本固有のガクアジサイとその改良品種である手まり型のセイヨウアジサイが多いが、ヤマアジサイも見受けられる。

アジサイといえばハイドランジアHydrangea・オタクサotakusaと名づけて初めて学会に発表した蘭医学者シーボルトと愛人お滝さんの伝説が思い出される。オタクサはお滝さんの名前に因んだと伝えられている。

ガクアジサイの名は装飾花が額縁のように普通花を取り囲んでいることから。装飾花の花弁に見えるのは萼が変化したもので、その中心に集まっている粒々が本来の花弁だという。

また、ガクアジサイの普通花が欧州で装飾花に品種改良されたものがセイヨウアジサイで、近年は星型や楔形など多様な品種改良が進んでいる。

なおアジサイの仲間はユキノシタ科の落葉低木である。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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