フユシラズ (きく科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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久しぶりに大けやき道付近を訪ねて、周囲の畑地が一変しているのに驚いた。区画整理事業が進んで小川新田開発当初からの短冊型農地が消え、幅広い道路が二本も畑地を縦断している。 かつては“山”と呼ばれた雑木林はこどもキャンプ場に整備中だった。整地によって自生野草の分布も変わってくるに違いない。 市の許可を受け、道路予定地を野草の圃場として利用していた「どんぐり広場」もコンクリート化される日も迫ってきているが、その一角にフユシラズが生き延びていた。冬から春にかけてキンセンカに似た黄色の花を次々に開花させるので「冬知らず」。 花の径は1〜2センチ、寒に耐えるためか披針型あるいは卵型の葉は厚ぼったく産毛に覆われ、茎丈は15〜20センチぐらいだが、花壇などでは50センチくらいに伸びるそうだ。原産地は地中海沿岸で一年草だが、開花後次々に種となり、こぼれ種から発芽するので多年草に近い。 厳寒期にも咲き続けるので園芸用として広く出回っている。同じキク科カレンデュラ属のキンセンカより頭花は二まわりほど小さい。別名はカランデュラ。(2010年3月記) |
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