エゴノキ (えごのき科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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桜が咲き終わって若葉の季節を迎えると、上水土手にエゴノキの花のトンネルが現れる。 武蔵野の雑木林に多い樹種の一つで、とくに小平市域の堤にはエゴノキが多い。5弁の花びらに見える白い花冠はよく見ると、5つに深く炸裂した1個の花であることが落花を見ると納得できる。 花冠は直径2〜3センチで鈴なりになって、一斉に下向きに咲くので、見上げると無数のエゴノキの花から見つめられているように思う。 花冠の中央に黄色の雄しべが寄り集まって、ミニランプのように見え、一個の花に雄しべの数は10本前後あるという。 かつて新田開発時代に屋敷木として植えられたものかどうか定かではないが、屋敷林でもエゴノキはよく見かける。 花が終わった後に膨らんでくる翡翠色の実もさわやかな美しさがあり、壮観だ。その果皮にはアルカリ成分に富むサポニンが含まれて、石鹸の代用にしたり、麻酔作用を利用して魚取りにも使われたそうだが、現在は禁止されている。 同じえごのき科の仲間にハクウンボクがあるが、ハクウンボクは花も葉もひとまわり大きく、花は房状に咲く。 |
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