エビスグサ (まめ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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軍配に似た翡翠色の対生した葉を見てエビスグサではないかと思っていたが、その花に初めて出会った。 夏の花とされるが、上水堤で出会ったのは9月半ば過ぎ。しつこい残暑の陽射しを浴びながらも、瑞々しい葉の陰で、黄色の不揃いの5弁花を俯き加減につけていた。 葉腋からのびた花柄の先についた花径は2センチ弱。雄蕊が10本あるそうだが雌蕊らしい一本が長く伸びている。 熱帯アメリカ原産のマメ科の植物で、江戸時代に中国から渡来したとされ、和名の夷草の夷は異民族とか野蛮人の意である。 原産地では宿根して亜灌木になることもあるそうだが、普通は一年草として扱われている。草丈は1メートルにもなるそうだが、上水堤では地を這うように伸びている。 弓状に曲がった15センチくらいの莢果は10月頃に熟する。その中の種子を中国では「決明子」と呼び、目を明らかにするという意味で疲れ目に効くとされる他、便秘、慢性胃腸病、消化不良、腎臓病、婦人病、神経痛など薬効は広範囲。元来ハブ茶はハブソウを原料としていたが、現在はエビスグサの種子が用いられている。 |
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