ダンドボロギク (きく科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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午後になると西陽が差し込む小松橋左岸の下流あたりで、この野草を見かけた。 草丈1メートルあまりで、多数に分岐した茎頂に開花しているのか、蕾なのか分からない頭花をつけているが、地味であまり美しい野草とは言い難い。 ある日、その頭花の幾つかがタンポポの綿毛のような冠毛を纏っているのに気がついた。耳掻きについているフワフワの丸刷毛そっくりである。 植物図鑑によると、同じ場所辺りで見かけたベニバナボロギクと同じ仲間で、北米原産の帰化植物ダンドボロギク(段戸襤褸菊)キク科の一年草であることが分かった。 ベニバナボロギク同様に頭花は筒状のまま開くことはなく、上部に淡い黄色を覗かせているだけ。開花後にできる直径3センチ前後の白い冠毛がボロに見立てられ、1933年に愛知県の段戸山で発見されたので、その名前が付けられたという。 冠毛は非常に繊細で直ぐに飛散落下してしまうが、繁殖力は旺盛で、森林伐採地や山火事の跡にはびこるので、アメリカでは Fire Weed(火の草)と呼ばれている。 |
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