チゴユリ (ゆり科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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上水土手の1ヶ所のみ、稚児と名のつく愛らしいユリが小群落で残っている。 木の間からこぼれる陽を受けて、白い花をその先端に咲かせている茎は草丈10センチ前後。節々が少しずつ折れ曲がり、くの字のようになって寄り合うように群生している。 先がとがり気味になっている6弁の白い小さな花は1センチ前後の長さで、茎の先端で下向きに咲き、春風になびいていじらしさを漂わす。 花の咲き終わった後、5月頃に米粒より少し大きめの黒い球状の実をつける。根が横走しりに伸びていく野草の部類で、そうしたことから群生するようだ。 崩壊の続く上水土手はチゴユリの残っている個所も、ある雨の日、1立方b位の土が河底に崩れ落ちた。上水の小さな流れの傍で、崩れ落ちた土塊に2本ばかり緑の色が見え、その緑は土手で育っていたチゴユリであった。 崩壊を食い止めて、チゴユリの安住の地とすることが野草保護の第一歩だと思う。 |
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