ボタンズル (きんぽうげ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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落葉性の蔓性半低木であるボタンズルは、長く伸びた茎の節々から枝分かれし、9月項、その先端に白色の花が群がって咲く。 4枚の花弁に見える純白の十字形の萼の中央に、多数の雄しべが放射状に突き出して、静かなる打ち上げ花火のようだ。 ボタンズルの名は、その葉が牡丹の葉の形に似ていることに由来している。1枚の葉は3個の小葉に分裂していて、縁に不揃いの鋸歯があり、葉の表面に葉脈が浮いていて皺がある。 咲いている花だけを見ていると、センニンソウに全くよく似ているが、相異するのは葉で、センニンソウは葉の表面に皺はなく滑らかであり、肉厚で堅い感じがあり、縁に切れ込みがない。 この清楚でありながら華やぎを添えているボタンズルも、上水堤からほとんど姿を消してしまったのは寂しい限りだ。 完熱した実は細い卵形をなし、やがて割れ羽毛状の形となり、晩秋には葉を落とすのだが。 |
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