ベニカナメモチ (ばら科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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春先に生垣などで艶やかで真っ赤な新芽を吹いて、目を引くのはベニカナメモチ。バラ科カナメモチ属の常緑小高木で、まだ柔らかく葉緑素も十分形成されていない若葉を紫外線から守るため、アントシアニンという赤い色素が用意され、これが若葉を日差しから守るサングラスのような働きをしている。 古くから赤い若葉が美しいので生垣や街路樹などとして使われてきた。長楕円形〜狭卵形の葉の長さは7〜10センチ 。次第に緑色に変わっていく。材は扇の骨や車輪、鎌の柄などに用いられる。扇の要に用いられてきたことから紅要黐の名称に。中国と日本の原産。 上水堤でも野鳥によって周囲の生垣から種が運ばれ発芽したらしい幼木が育っており、他の木々の黄緑色系統の新緑と対象的で目立つ。5月末頃、そのベニカナメモチに小花がこんもりと群がり房咲きしていた。五弁の小花の径は1センチ弱で、萼の縁がピンク色をしているせいか薄桃色に見える。秋には5ミリくらいの実を散房状につけ赤熟するそうだ。 1980年代後半から赤芽カナメモチにごま色斑点病が多発したため,交配種のレッドロビンが多用されるようになり、近年の民家の生垣に使われているのはレッドロビンかも知れない。ベニカナメモチよりさらに赤い色が鮮明で、西洋ベニカナメモチとも呼ばれている。 |
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