ベニバナボロギク (きく科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夏の終わりの頃、小金井公園正門前付近の上水土手で、この花を見かけたが、秋に入って小松橋付近でも見かけるようになった。 蕾に見える状態で開花し、花冠の先がオレンジ色で、花が終わった後の冠毛が綻びたところがボサボサして襤褸布に似ているところから、ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)の名がつけられたという。 アフリカ原産の帰化植物で、紅色の花序が頭を垂れているのが特徴。 北米原産のダンドボロギク(段戸襤褸菊)、ヨーロッパ原産のノボロギク(野襤褸菊)も同じ理由でそれらの名前がつけられた。 これら戦後派の帰化植物が上水堤で見られるようになったのは自然体系が後退している証だろう。 ベニバナボロギクは春菊に似た香りがあり、第二次大戦中、南洋春菊あるいは昭和菊と呼んで、兵士が食用とした。 本土には戦後入り、たちまち関東以西に広がり野生化した。冠毛に乗って種子が飛散しやすく高い発芽率と定着力を持っている。 |
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