アズマイチゲ (きく科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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何故か玉川上水堤の小金井・小平市域の一角だけに生息しているアズマイチゲ。4月半ば頃の晴天の日中に菊に似た風情の白い清楚な花を開く。 その付近の土手は樹木がまばらで日当たりがよいのが生息の要因だろう。直径3センチ内外の白い花のように見えるのは花弁ではなく萼片で、開花期でも雨や曇りの日は閉じているので目立たない。 関東に生え、1本の茎に一つの花を咲かせるのでアズマイチゲ(東一華)と名づけられたそうだが、北海道にも広く分布している。 本来は山麓や落葉樹林に生える多年草で平地には珍しい。草丈は15〜25センチくらい。茎葉は3出複葉で3枚づつ輪生しており、横に根茎を這わせて殖える。 野草研究家によると、アズマイチゲは武蔵野一帯に自生する野草ではないので、奥多摩付近から根茎が多摩川の水によって運ばれ、さらに玉川上水へと漂流して小平・小金井堤へたどり着いたのではないかという。 花が終わった後、6月には地上から姿を消してしまスプリング・エフェメラル(春のはかない命)の稀少種である。 |
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