アセビ (つつじ科)



来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり
水原秋櫻子

暦の上で雨水(二十四節気の一つ)を迎える前後から、上水堤も土が潤ってきたのかアセビの花房が膨らみ始めた。

喜平橋下流右岸にあるアセビはいち早く小粒の白いベルを鈴なりに下げ、春の到来を告げる。

海岸からかなり高い山まで分布している常緑低木のアセビだが、上水堤では無剪定のせいか人の背丈を越す大木も見られる。

かつては峠道や街道筋にも多く、往来する馬が食べると酒に酔ったようになったということから馬酔木の和名がつけられている。人が食べると足がしびれることから、“あししびれ”と呼ばれ、アシビになった説も。

地方によってアシビ、アセボなどの別名でも呼ばれる。

早春に開花し、初夏の頃の若葉も美しいので街路の側帯や庭園にも多く植えられているが、茎葉には有害なアンドロメドトキシンが含まれているので要注意。

夏には花序を準備し始め、冬には花を咲かせることができるほどの状態で花序を形成。長い月日をかけて花を準備する植物で、秋には果実を稔らせる。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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