アオキ (みずき科)

一年中青々しているから青木という草木の中でも“芸のない”名前の筆頭の常緑低木だが、一年中葉も枝も青々として日陰でもよく育つので公園の植栽や庭木として好まれるようだ。

そのせいか上水堤でもアオキは多く、濃緑色の葉に混じって園芸品種の斑入りの葉をつけた株も見かける。

冬から春にかけて赤く熟する楕円形の果実を食べた野鳥によって運ばれてきた種から発芽したのだろう。上水堤の草木は周辺の宅地や農地の植栽の標本みたいだと思えてならない。

しかし、アオキは雌雄異株で雄花と雌花は似ているようで違いがあり、雄株には実ができない。どちらも陽春に臙脂色の楔形の4弁の7〜8ミリの花をつけるが、雄花には中央部に突起が4つあり、雌花にはない。

雌花の方が小さめで色も淡く脇に前年の実がまだ残っていることも。実はそれで雌雄の花を見分けることができた。日本特産のミズキ科の常緑樹種であるそうだ。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

     50音目次

Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会