| アキノタムラソウ (しそ科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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上水の緑の木立を背景に青紫がかったこの花が咲くと、シジミ蝶など数少なくなった蝶がその可憐さに惹かれるように集まってくる。 草丈は１メートル近くなるものもあり、その中ほどから上部にかけて次々に薄紫色の可憐な小花を開花させてゆき、上水の土手を一層潤いのあるものにしてくれる。 名はアキノタムラソウであるが、７月頃から咲き始め夏の終わり頃が最盛期である。強い太陽の下でも見ることができ、この花の色と姿は清涼剤のように思われる。 花は６個前後が一つの節につき、萼から唇弁状の花弁は５ミリ前後。可憐に見えてたくましく、周囲の野草が冬支度を始める頃まで咲いている。 木陰に佇み、この花と飛び交う蝶を眺めながら一服していると、ジリジリ照りつける太陽の暑さも時の経つのも忘れさせてくれる。 |
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