アキノノゲシ (きく科)

上水の自生野草保護ゾーンの数カ所にアキノノゲシがヒョロヒョロと立ち上がっており、そろそろ開花するのではないかと、心待ちしていたが秋口の台風の余波で、その殆どがポッキリ折れてしまった。

それでも何本かは茎を伸ばして蕾をつけていたが、訪ねた時には咲き終わって綿毛になっていたり、蕾が固くてタイミングが合わない。

諦めかけていたところ、10月も末になって数輪開花しているのが目に入った。

単にノゲシ(野芥子)と言えば頭花が鮮やかな黄色でタンポポに似ているハルノノゲシを指し、アキノノゲシの花は淡いクリーム色。いかにも秋らしい優しい色で、約2センチの花は上向きに咲く。

どちらのノゲシも葉に深い切れ込みがあり、白っぽくて切ると白い乳液を出すケシの葉に似ていることが名前の由来だそう。

花が終わって、そう果となると白い冠毛をつけて、タンポポと同じように風にまかせて飛行する。その頃になると上水の秋もいよいよ深まる。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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