アキノキリンソウ (きく科)

草丈50センチ前後の茎の上部で多数に枝別れしたところに、 穂になった黄色の花が美しい。

秋に咲く黄色の花の代表と言われ、上水にはまだ数多く残り、上水の秋を象徴する野草の感がある。

和名は秋に咲く麒麟草であり、花が美しいのでベンケイソウ科のキリンソウにたとえられたもの。伝説のキリンの姿を連想させる野草だ。

キリンソウの方は頭状花が扁平に集散して咲く。

アキノキリンソウは花穂の下の方から咲き始め、息長く咲く花の部類で、それだけ上水の趣を濃くしてくれる。

別名をアワダチソウと言い、北米原産で戦後日本に入ってきたセイタカアワダチソウも同じ種に属すが、セイタカ…は繁殖力が強くて草地を席捲して、一時鼻炎などアレルギー症状の元凶のように言われ、目の敵にされたことがあった。

同種の野草でも異なる性質に自然の不思議さを感じる。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

     50音目次へ
Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会