アケビ (あけび科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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アケビの雄花と雌花(円内) 鳥飛んでそこに通草(あけび)のありにけり |
上水土手にもかろうじてアケビの蔓が1本残っており、ミツバアケビも花を咲かせているのを見つけた。落葉の蔓性植物で卵型の小葉を5枚掌状につけているのがアケビで、ミツバアケビは鋸歯のある先の尖った葉を3枚つけることからその名前に。 どちらも花の時期は4月から5月、果の時期10月。アケビは雌雄異花で混合してつける。下垂した淡紫色の花被の中に雄しべだけ6本をみかんの房状に蓄えているのが雄花、雌花は細いバナナ状の雌しべを6〜9本つけるが、雄花が多くて目立ち、雌花はごく数少ない。 熟れるとパクッと口を開ける果実は雌花に実り長楕円形。秋に果皮の一方が縦に裂けると白い半透明の果肉から黒い種子が透けて見え、甘い香りを放つ。 戦後甘い物の少ないときは、アケビの甘さに舌なめずりをしたものだが、現在の子供達は舌に触れる種の多さを嫌いその甘さも歓迎されない時代となった。 野性味を味わえるアケビだが、上水べりでは花を咲かせる蔓は見かけても、果のついているのは見かけたことがないという。他の蔓科の繁茂に押されているのか、受粉交配がうまくいかないことによるものか…。 |
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