小平市玉川上水を守る会編



               『玉川水神社』

羽村市羽に、東京都水道局の原水(玉川上水)取入れ口がある。

これに接する川岸の東京都水道局羽村取水所脇に、玉川水神社
がある。

玉川上水開通後、玉川庄右衛門・清右衛門の両人が水脈鎮護の
ために建立し、明治維新前までは徳川幕府の所轄であったが、
明治26年、東京府はそれまで水神宮と云われていたのを玉川水
神社と改称し、同時にこれを管理し、その後は東京市に属し、
明治28年に社殿を改築した。社前の石灯篭は、天保10年(1839)
筏乗りが寄進したものである。

御神体は小石で、祭神は水分大神水波能女命を祀り、例祭は毎
年9月5日である。

大正7年5月21日には本社の分祀を多摩川水源の山梨県東山梨
郡萩原山字水干に建立した。

現在、玉川水神社の管理は東京都水道局から羽村市民等で作る
「水源愛護会」に移っている。

水神社の全国総社は奈良県にある「丹生川上神社」で、紀の川
の上流・吉野川流域に上社、中社、下社の三社がある。祭神は、
日本最古の水神・罔象女神(みずはのめがみ)である。


玉川水神社 社殿の前の一対の
石灯篭は筏乗りたちが寄進。
 


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