玉川上水をユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録し
ようと、東京・小平市の小平ユネスコ協会が関係自治体や国に働き
かけている。
世界遺産とは、昭和47年(1972) のユネスコ総会で、国際的に貴重
でかけがえのない 自然遺産や文化遺産を保護し、 後世に残そうと
条約に定められたもの。
森林や山々、景色といった「自然遺産」、遺跡や古い寺院などの「文
化遺産」、そしてその両方に価値がある「複合遺産」の3種類がある。
日本の世界遺産としては、平成16年7月1日、新たに和歌山、奈良、
三重の3県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」が「文化遺産」と
して、平成17年には知床が自然遺産に登録され、全部で13件となった。因みに全世界では、平成18年7月現在自然遺産が162、文化遺産が644、複合遺産が24で計830件を数えている。
小平ユネスコ協会は 平成12年2月設立され、会員は約80人。会長
の野崎耕一氏は「玉川上水を世界遺産にと考える人が今迄出なか
ったのが不思議なくらい」。
戦国時代の築城技術が残るとされる文化的価値と350年間も変わ
らない自然的価値の双方があるので、複合遺産に該当する。
玉川上水は平成15年8月、念願だった国の史跡に指定された。あ
とはわが国の推薦によって、ユネスコの世界遺産委員会の候補地
リストに載るべく、運動を続けたい」としている。
http://www.unesco.or.jp/kodaira/
http://www.heiwa-ga-ichiban.jp/sekai/
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