北多摩自然環境連絡会は平成5年(1993)、「連携を深め自然を
守ろう」と北多摩地域の14の団体が集まり発足した。
当時も今も減りつづける雑木林をはじめとする「みどり」、都
市計画という名のもとに貴重な自然地を貫く道路計画など1地
域では解決できない問題を広域的な運動にしようと議論をはじ
めた。「まずはウォッチング」と北多摩の各地を巡りながら、
その地域の問題を自分の地域の問題と重ね合わせて一緒に考え
ようと活動をはじめ、現在も続いている。
「小平市玉川上水を守る会」は当初から有力なメンバーとして
連絡会に参加し、東久留米や田無の団体と共に活動を続けてき
た。とりわけ平成7年に実施した「都市の雑木林を守る請願・
署名活動」で約4万人の署名を市議会や都議会に提出。しかし
都市の緑に対する税の優遇を勝ち取ることはできず、多摩全域
の市民団体を対象にした「多摩の雑木林を守るシンポジウム」
に引き継がれ、4年間の議論の中から当時タイムリーであった
「緑の基本計画づくりを市民の手で」という運動に変わってき
た。
『地域の「みどり」は地域の市民が守り、育て、保存する』と
いう合言葉のもと、行政以上に地域の市民同士が情報交換を深
め、お互いに学習し合い、よりよい地域環境を作っていこうと、
北多摩自然環境連絡会連は現在も頑張っている。
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