小平市玉川上水を守る会編 |
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『カッコウ前線』 | |||||
カッコウ(郭公)はカッコウ目カッコウ科の渡り鳥。ユーラシア大陸にすみ、 冬は南アジア、アフリカへ。日本には夏鳥として飛来する。 本州中部以北、北海道が行動圏。明るい林や草原を好み、昆虫類、幼 虫を食べ、とくにケムシが好物。 玉川上水一帯は カッコウの飛来コースに当たり、 梅雨に入る頃に初鳴 きを聞くことができる。年によって飛来時期、数の多少があり、愛鳥家を ヤキモキさせる。 東京におけるカッコウの行動圏は八王子、国立、国分寺、小平、西東京、 武蔵野、東久留米、練馬へと続く。 8月下旬、東南アジアへの越冬の旅に飛び去るまで、美しい啼き声を聞 かせてくれる。その名の通り「カッコウ、カッコウ」と鳴くのはオスで、メス は「ピピピピピッツ」と鳴く。 渡り鳥は好みの林や野原の存在によって、 飛来するかどうかが影響さ れる。緑地率(土地面積における緑地の比率) が50%以下になると、飛 来しなくなるといわれている。 カッコウ前線がどこまで続くか、どこで途切れるか… それは森の保護と おおいに関係がある。 カッコウの飛来の確認は、自然の豊かさを確かめることと同義語なので ある。 ちなみにカッコウ科 (旧ホトトギス科) の鳥は世界に約130種類が 生息する。 |
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