行動範囲の広い野鳥と玉川上水の関係を明らかにすること
は容易ではない。
樹々の梢や、小枝で囀る野鳥は、年中ほとんど同じ地域に
いる留鳥と、季節によって移動する漂鳥が入り混じり、ま
た、玉川上水は野鳥にとって、餌場、散策遊び場、又はね
ぐらにと、野鳥の種類によりその存在感は様々である。
留鳥は25種類程で、良く見掛けるヒヨドリ、オナガ等は主
に遊び場、シジュウカラ、メジロ、ヒガラエナガ、コガラ
等の仲良し同族にとっては、木の芽や実、昆虫を漁る餌場
である。
キジバトにとっては安住のねぐらで多くの営巣も見られる。
時々見掛けるコゲラ、アオゲラにはアカゲラには餌場であ
る。流水の中を餌場とするハクセキレイ、セグロセキレイ
やカルガモ、コサギも目につく。コゲラは平成5年(1993)
「小平市の鳥」に選定されている。
漂鳥は13種類程で、良く見掛けるムクドリ、ツグミは、季
節を問わない留鳥のようだ。夏季に多い夏鳥として、カツ
コウ、ヒバリ、ツバメ、ホトトギスは主に昆虫をねらう餌
場。冬鳥にはツグミ、ウグイス、ジョウビタキも、木の実、
昆虫を探す餌場。流水の中の餌場にミソササエとカワセミ
が姿を見せ始め、営巣も望める。
野鳥の安住の場所とするための、成育環境を整える必要が
ある。
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