小平市玉川上水を守る会編



自生野草保護ゾーン
自生野草は、山野に自然に生え、自ら増殖していく野生の草である。
玉川上水は程良い保全管理の下で、敷地内の植物類は共生し、木立、
草丈に関係なく多種多様
な植物による豊かな自然環境が続いていた。

平成2年(1990)頃から始まった保全管理の実質放棄による樹木類の繁
茂が、こぼれ陽の減少を招き、多様な植生による、豊かな自然環境の
玉川上水は衰退し始
めた。

280種程確認出来た自生野草の群落や貴重種が、減少、 消滅の一途を
たどるようになった。

このような自生野草を守り、育てる区域を設定し、住民の協力により
保護、育成することとしたのが、保護
観察ゾーン(区域)の設定である。

平成5年(1993)3月、ゾーンの設定ヶ所を日照、生育自生野草の多種
生存等から、旧小川水衛所跡から桜橋迄の右岸及び、桜橋から八左エ
門橋迄の左岸、合せて約800bの区間と定め、小平市の協力を得て 東
京都関係機関との協議を重ね、平成7年(1995)9月、地域住民の自主
管理による、保護観察活動実施の了承通知を受け、小平市報に 「保護
観察ゾーン」 設置を掲載、
自生野草を守り育てる会を発足、同年より
活動を開始した。

平成15年(2003)にはワレモコウ等170種の野草が観察され、市民54名
が活動に参加している。
           玉川上水の草樹の花


保護ゾーンで自生野草の手入れを
するボランティア

ホタルブクロ
・・・自生野草観察ゾーン

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二輪草