小平市玉川上水を守る会編



『ホタル復活
小平・上水公園西側にある
ホタル飼育所附近の新堀用
水ではホタルが復活

ホタルの餌になるカワニナ
の養殖水路

小平市内の玉川上水に、昭和40年(1965)3月小平市水衛所から下流が流水ストップとなり、東京都は維持用水名目で1日3.000dを流すこととなったが、相次ぐ水不足で、維持用水は断水の繰り返しが続いた。

昭和49年(1974)当面は1日1.000d減量、玉川上水にささやかな小川が生まれ、昭和50年(1975)と翌年は、1.000匹から150匹のホタルが、九衛門橋から小松橋を中心としたその前後の箇所で飛びかった。

その翌年も50匹が飛んだ。繰返される断水で姿を消したホタルは昭和59年(1984) 小平監視所から約600b程の下流区間に、出現した水溜りのような流れ、最下流は上水路河床にすいこまれて消えてしまう。ゲート漏水の流れで昭和59年と60年の2年間、50匹から70匹のホタルの乱舞が見られた。

この5回のホタルの出現で得たことは、卵とエサの原水からの供給、水流は少量で流れが遅い事など、生育に関する諸点が感じられる。市内には篤志家の方々の研究も盛んである。

昨年頃から、原水の流れる用水路での平家ホタルの復活が実現した。この復活した乱舞を大切に育てたい。

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