L.M.モンゴメリが『赤毛のアン』を着想したGreen Gables
は彼女を育ててくれた祖父のいとこに当たるマクニール兄妹
の住んでいた家をモデルにしており、物語に忠実に再現する
ようグリーン・ゲーブルス敷地改造が計画され、工事が完了
したのは1997年。ビジターセンターやギフトショップも時代
背景に合わせた小屋に併設されています。 |
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敷地内にはアンが名づけた“お化けの森””恋人たちの小径”トレ
イルも整備され、解説つきの案内板が物語の世界を楽しめる
ように要所要所に設置され、そのデザインが憎いほど素敵!
Green Gables室内やビジターセンターの開設は9〜17時で
すが、敷地内には早朝から夕方5時過ぎでも立ち入り自由な
のもビジターには嬉しいことでした。 |
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「何て意固地でいけすかない婆さんなんだろう!」と、小学生時代に読んだ時には思ってい
たアンの育て親マリラですが、今回のツアーに出かける前に『赤毛のアン』と『アンの青
春』を再読して、全く別の受け止め方を。アンの可愛いおしゃべりを封じながらも、心の
中ではほだされたり、楽しみながら暗い幼少女時代を送ってきたアンに折り目正しい生活
習慣をつけさせ、料理やケーキ作りを教えていったマリラ。マシューには理想的な父性愛
を。この物語はそのディテールが丁寧に描かれ子育てのバイブルのように思いました。
その証拠に、青春期を迎えたアンは口さがないリンド夫人も驚くくらい、立ち居振る舞いの
美しく聡明な女性に成長していくのです。そういう意味でGreen Gablesを再現した室内
は私にとても興味がありました。
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