ヤブミョウガ (つゆくさ科)

ミョウガの葉に似た大きな艶のある葉が、茎に互生し、数枚段になって夏を迎える。

8、9月の花の時期が近づくと葉の間から、1本の茎が伸びて
80センチ程の茎丈となり、茎頂に円錐花序を作り、白い小花が数段にもつく。

白磁でできたような花弁は3枚で各弁も3枚あり、一見6弁の花のように見える。

葉と花との間が長くキリンの首のように見え、径1センチ前後の白い花は、長い首の上部で清楚で可憐な姿を浮き立たせる。

秋になるとこの野草の果実は青藍の色あざやかに熟し、宝石のように美しい。

木かげのやや暗い上水のヤブの中で育ち、葉がミョウガに似ていることからその名が。地下茎は細長く横に歩く。

中国では薬草とし、毒蛇の咬傷などに用いられる。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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