小平市玉川上水を守る会編



『小川家文書』
武蔵村山の岸村出身の小川九郎兵衛が明暦2年(1656)開発を願い
出願し許可され、翌3年(1657)開発に着手、九郎兵衛の姓をとり「小
川新田」と命名。

小川家は名主制度が廃止になる明治5年 (1872)までの14代に亘り
名主を務めた。このかた小川家に残された文書が 「小川家文書」で
ある。

文書は近世・近代を合わせて1万946点からなる。東京都指定文化
財である。小川家および小川村の歴史とその発展を記したもので、
地方文書としては稀有、且つ貴重な資料である。

小川村開発の経緯としては開発の許可、入村者と村の様子などをこ
の文書から読み取ることができる。その主な項目として 開発の様子
・年貢の割付状・小川新田の開発(享保期の新田開発奨励)・出百姓
と家守・家作料と農具等である。

小平市市史料集として、第1集から23集まで既刊、 30集までを刊行
予定で現在、編纂に取組んでいる。

既刊の主なものには▽新田開発…@入村者、離村者、奉公人A年
貢、抱屋敷B貸借、寺社▽玉川上水と分水…@玉川上水A分水普
請B 分水管理C水車、絵図D用水組合、千川と上水E萱年貢、水
料金他等である。

小平市立中央図書館郷土資料室
に収蔵されている小川家文書


小平ふるさと村に移築されている
旧小川家住宅玄関棟
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