2008年5月28日〜6月3日
その@ 旅立ち 
 小学5〜6年生にかけて長期欠席していたとき、落ちこぼ
 れていく寂しさや焦燥感を救ってくれたのは L.M.モンゴ
 メリの不朽の名作『赤毛のアン』でした。
 村岡花子さんの翻訳で日本で初めて紹介された年でした。
 その 1冊を繰り返し繰り返し読んで、私もアンのように
 思ったことが泉のごとく口からあふれ出てきたら、どん
 なに幸せかしら…と。当時の私はアンと同年齢でしたが
 とてもいじけた子供でした。
 その思いは半世紀過ぎた今でも持ち続けています。
 
 
 数年前から『赤毛のアン』の舞台となったカナダ東岸のプリンスエドワード
 島を訪ねてみたいとツアーを物色しておりましたが、トロントやナイアガラ
 ツアーの付け足しで回る旅程しかなく、ほとんど諦めかけていました。
 ところが、2008年の今年は『赤毛のアン』出版100年のメモリアルイヤーで
 各旅行社がプリンスエドワード島巡りをメインにしたツアーを実施。その先陣の
 ツアーに参加して長年の夢の地向けて5月28日に成田からフライト。
 アンがプリンスエドワード島のキャベンディッシュをモデルにした“アヴォンリー”
 のクスバート家で暮らし始めたのも6月。林檎の花が咲き始めるころでした。